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あ行 |
・亜種(あしゅ) 種(しゅ)の下位の分類単位。 |
・雨覆羽(あまおおいばね) 翼の皮膚に生えていて風切羽の基部を覆い守ることと、翼の前縁を形作っている羽毛。「大雨覆」「中雨覆」「小雨覆」の三重構造になっている。 |
・羽衣(うい) 風切、尾羽、体羽などからなる、鳥が身につけている羽毛全体のこと。定期的に換羽によって更新される。 |
・ウォーキング(Walking) 脚を交互に前へ出して歩くように前進すること。 |
・羽毛(うもう) 鳥の体の表面を覆っているもの。 |
・英名(えいめい) 英語圏の諸外国で使われている標準的な名前。英語で表した名。 |
・エクリプス(Eclipse) カモ類の雄は、繁殖期のあとに全身換羽が行われ、その羽色は地味で、雌とよく似ている。この非繁殖期の羽のことをエクリプスと言う。 |
・越冬(えっとう) 冬季を過ごすこと。 |
・横斑(おうはん) 脊椎に対して垂直な模様となる斑。 |
・尾羽(おばね) 体の最後尾にある羽毛。かじ取りの役目やバランスを取る働きをする。 |
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か行 |
・科(か) 目(もく)の下位、種の上位に位置する分類単位。 |
・家禽(かきん) 食肉用、または卵を得る目的で人家で飼う鳥類。 |
・学名(がくめい) 国際会議で命名規約が編成され、その形式に従い命名された万国共通の種の学術上の名称。ラテン語で表記され、属名、種小名との組み合わせで表される。 |
・額板(がくばん) 上嘴の基部から額にかけての羽毛のない硬い部分のこと。「バン」や「オオバン」に見られる。 |
・篭脱け(かごぬけ)鳥 観賞用やペットとして輸入された鳥が、逃げ出したり放されたりして野外で生活するようになった鳥。 |
・風切羽(かざきりばね) 翼の骨の後ろに直接ついている丈夫な羽毛で、翼の後縁を形作り、飛ぶために重要な働きをする羽毛。一番外側の一群を「初列風切」、次の一群を「次列風切」、体に近い部分の一群を「三列風切」と言う。 |
・飾り羽(かざりばね) 繁殖期に見られ、他の時期には見られない飾りのような美しい羽毛。 |
・下面(かめん) 翼のつけ根を堺に、体の腹側。⇔上面(じょうめん) |
・滑空飛行(かっくうひこう)滑翔(かっしょう) グライディング。数回はばたいた後に、翼を広げてすべるような飛び方。 |
・冠羽(かんう) 頭から生えている冠状の羽。 |
・換羽(かんう) 羽毛が抜けかわること。全身の羽が一定の順序で更新する生理現象。 |
・聞きなし(ききなし) 鳥のさえずりを人の言葉に置き換えたもの。ウグイスの「法、法華経」、ホトトギスの「特許許可局」など。 |
・擬傷(ぎしょう) 雛などに外敵が近づいた際、親鳥が自分が傷ついたようなしぐさを見せて、外敵の注意を引く行動。 |
・擬態(ぎたい) 他の動植物や無生物に似た色彩や形あるいは姿勢をとること。 |
・求愛給餌(きゅうあいきゅうじ) つがい形成のために相手に食物を与えること。 |
・ぐぜり 完成されたさえずりとは異なり、つぶやくような不明瞭な鳴き声。 |
・グライディング(Gliding) 滑翔。数回はばたいた後に、翼を広げてすべるような飛び方。滑空飛行のこと。 |
・虹彩(こうさい) 眼の瞳をとりまく円盤状の膜のこと。 |
・合趾足(ごうしそく) 前指3本の基部が癒着している足のこと。 |
・コロニー(Colony) 集団営巣(地)のこと。同じ種、または複数種からなる場合があり、集団で繁殖する地のことを言う。 |
・婚姻色(こんいんしょく) 繁殖直前や繁殖中に、嘴、目先、足の一部などの裸出部の色彩が、一時的に変化して鮮やかになった色彩のこと。 |
△上へ |
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さ行 |
・囀り(さえずり) 主に繁殖期に鳴く特別な節回しの鳴き声。一般的には主に雄が鳴くが、雌だけや雌雄ともにさえずる種もある。 |
・地鳴き(じなき) 固体同士の合図に使われる鳴き声。さえずり以外の鳴き声の総称、単純で地味な声が多く、一年を通し聞かれる。 |
・種(しゅ) 科(か)の下位に位置する分類単位。細分化した分類では科の下位・種の上位に属という単位があるが一般的ではない。通常、鳥の名前といえば種名のこと。 |
・縦斑(じゅうはん) 脊椎に対して平行な模様となる斑。 |
・上面(じょうめん) 翼のつけ根を堺に、体の背側。⇔下面(かめん) |
・瞬膜(しゅんまく) 眼球とまぶたの間にある半透明の膜のこと。 |
・成鳥(せいちょう) 繁殖できる年令以上で、それ以上羽色が大きく変化しない鳥。種によっては成鳥羽になる前に、繁殖する場合もある。 |
・全長(ぜんちょう) 嘴から尾の先までを、真っすぐにした時の長さ。 |
・ソアリング(Soaring) 翼をはばたかずに、翼を広げて上昇気流などを利用する飛び方。帆翔(はんしょう)。 |
・属(ぞく) 分類単位の一つで、種と科の間に置かれる。 |
・ソングポスト(Song post) 主に小鳥類がよくとまってさえずる場所の事で、見通しの良いところである事が普通。 |
た行 |
・第1回冬羽(だいいっかいふゆばね) 孵化後、最初の換羽によって得られる羽衣。 |
・第1回夏羽(だいいっかいなつばね) 生まれた翌年の春の換羽によって得られる羽衣。 |
・第2回冬羽(だいにかいふゆばね) 生まれた翌年の秋の換羽によって得られる羽衣。 |
・対趾足(たいしそく) 指4本が、前2本、後2本に分かれている足のこと。キツツキ類、カッコウ類などで見られる。 |
・体下面(たいかめん) 下面のうち、頭部と翼下面を除いた部分。 |
・体上面(たいじょうめん) 上面のうち、頭部と翼上面を除いた部分。 |
・タカ斑(たかふ) 猛禽類の翼や尾に見られる横斑の模様の事。 |
・托卵(たくらん) 自分では巣を作らずに、他の鳥の巣に卵を産み、その巣の親鳥(仮親)に雛を育てさせること。カッコウ類。 |
・旅鳥(たびどり) 渡りの時期に、日本を通過する途中に立ち寄る渡り鳥。主に、春や秋に通過するのが普通で、一般的に日本より南方で越冬し、日本より北方で繁殖する。 |
・直線飛行(ちょくせんひこう) 飛行した軌跡が直線状の飛び方。 |
・停空飛翔(ていくうひしょう) ホバリング。翼をたくみにはばたいて、空中の一点に静止する飛び方。空中停止のこと。 |
・ディスプレイ(Display) 自己誇示行動。求愛や縄張りを誇示するために行われる表現行動。ディスプレイ・フライト、ディスプレイの声など。 |
・ディスプレイ・フライト(Display
flight) 誇示行動の一つして、輪を描いたり、急降下したり、追いかけ合ったりする飛翔。求愛飛行。 |
・ドラミング(Drumming) 鳴き声ではなく、別の方法によって音を出す動作。キツツキ類の木をたたく音や、翼を地面に打ちつけて出すような音。 |
△上へ |
な行 |
・夏鳥(なつどり) 繁殖する為に日本に渡来する渡り鳥。春に渡来し夏を過ごし、秋に南方へ渡って越冬する。 |
・夏羽(なつばね) 繁殖期やつがいをつくる時期の羽色。生殖羽・繁殖羽とも言う。一般に春の換羽によって夏羽になるが違う種類もある。 |
・縄張り(なわばり) 食物を確保するため、つがいになるため、営巣場所を確保するためなどの理由で、固体、またはつがいが占有するある一定の範囲のこと。テリトリーとも言う。一般に体が大きいものほど広い縄張りを持つことが普通。 |
・ねぐら 睡眠や休息する場所のこと。種や季節によってその環境が異なり、単独の場合もあれば、集団で形成する場合もある。 |
は行 |
・ハイブリッド(hybrid) 種間交雑。またはその固体。雑種。 |
・波状飛行(はじょうひこう) 飛行した軌跡が波型になる飛び方。 |
・白化(はっか) 遺伝子の突然変異により先天的に色素が欠落した固体が白色化すること。アルビノとも言う。 |
・はやにえ 捕らえた昆虫や小魚、鳥などをトゲのある木や枝に、刺したりはさんだりすること。 |
・帆翔(はんしょう) ソアリング。翼をはばたかずに、翼を広げて上昇気流などを利用する飛び方。帆翔飛行のこと。 |
・雛(ひな) 一般に、ふ化後、羽毛が生えそろって巣立ちするまでの期間の鳥。 |
・漂鳥(ひょうちょう) 国内を季節移動する鳥。北海道で繁殖し、本州以南で越冬するものや、高地で繁殖し、低地で越冬するものなど。 |
・冬鳥(ふゆどり) 越冬する為に日本に渡来する渡り鳥。秋に渡来し冬を過ごし、春に北方へ渡って繁殖する。 |
・冬羽(ふゆばね) 非繁殖期の羽色で、非生殖羽・非繁殖羽とも言う。一般に夏の終わり頃の換羽によって冬羽になり、地味な色をしていることが多い。 |
・フライング・キャッチ(Flying
catch) 枝から飛び立って、飛ぶ虫を空中で捕らえて再びもとの枝に戻る動作。 |
・ペリット(Pellet) 不消化物のこと。食物となった獲物の骨や皮など消化されないもののこと。 |
・ヘルパー(Helper) 育雛など繁殖活動を手助けする親鳥以外の固体。つがいの形成が出来ない非繁殖固体や繁殖に失敗した固体がヘルパーすることが多い。 |
・抱卵(ほうらん) 卵を抱いて、暖めること。 |
・ホッピング(Hopping) 跳ね歩く。両足をそろえて、ピョン、ピョンと跳ねて歩くこと。 |
・ホバリング(Hovering) 翼をたくみにはばたいて、空中の一点に静止する飛び方。停空飛行。 |
△上へ |
ま行 |
・迷鳥(めいちょう) その種類の通常の分布域や、渡りのコースから大きく外れて、日本に渡来した鳥。 |
・目(もく) 鳥綱の下位、科の上位に位置する分類単位。 |
や・ら・わ行 |
・幼羽(ようう・ようばね) 巣立ちの時の羽衣。 |
・幼鳥(ようちょう) 巣立ち後、第1回換羽(その年の秋)までの時期の鳥。 |
・翼開長(よくかいちょう) 左右の翼を真っ直ぐ広げた時の、翼の先端から先端までの長さ。 |
・翼鏡(よくきょう) カモ類の次列風切羽の光沢のある特別な色の部分のこと。 |
・翼帯(よくたい) 翼の基部と先端を結ぶ線と同じ方向に帯状にある模様。 |
・留鳥(りゅうちょう) 同じ地域に一年中生息して、季節的な移動をしない鳥。 |
・若鳥(わかどり) 明確な規定はなく、一般には成鳥に対して若い鳥の事。第1回の換羽後、成長羽に換羽するまでの時期の鳥。 |
・渡り(わたり) 繁殖地と越冬地を、年に一往復、季節に伴って移動すること。この移動をする鳥を渡り鳥と言う。 |
・和名(わめい) 日本での呼び名を学名と対比させて表現する場合の名称。日本鳥学会が定めた標準的なもの。 |
△上へ |