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園芸基礎用語
 
あ行  
赤玉土(あかたまつち、あかだまつち) 土中やや深くにある粒状の火山灰土。水持ち水はけが良く、多くの種類の植物に適する、使いやすい用土。
油粕(あぶらかす) 一般に、ナタネの種子から油をとったあとの「かす」を言う。ゆっくりと効く、汎用性の高い肥料。
羽状複葉(うじょうふくよう) 軸の両側に小葉が対になって鳥の羽状につく複葉。
一日花(いちにちばな) 開花したその日のうちに寿命がきてしおれてしまう花。アサガオ、ムクゲ、ツユクサなど。
一年枝(いちねんし) 生じてから一年未満の枝。今春以降に出た枝。最も若い枝。
一年草(いちねんそう) 種子まき後、一年以内に開花し、枯死してしまう草花。
液体肥料(えきたいひりょう) 液肥(えきひ) 液体の状態で施す肥料。施せばすぐに植物に吸収されるが、効き目は長持ちしない。
越年草(えつねんそう) 一年草だが、秋に発芽して翌年の春になってから開花、結実し、夏までに枯れて種子を残すもの。年を越すことから、この名がある。ホトケノザ、ナズナなど。二年草と同じ。
置き肥(おきひ) 根元に置く有機質か無機質の固形肥料のこと。
か行  
花芽分化(かがぶんか) 花芽の「モト」が作られるのを花芽分化と言う。
花茎(かけい) 先に花だけがついていて、葉のつかない茎。タンポポ、ヒガンバナなど。
花序(かじょ) 茎の先端についている花の配列状態。集合のし方や形によって、穂状花序、円錐花序、房状花序、集散花序などに分類される。
花穂(かすい) 長い花軸に、小さな花が穂状についているもの。雌花の集まった花穂を雌花穂(しかすい)、雄花の集まった花穂を雄花穂(ゆうかすい)と言う。ヤナギ類、ブナ類で多く見られる。
化成肥料(かせいひりょう) 化学物質だけで作られた肥料。一般には、窒素、リン酸、カリ分と、その他の肥料要素のうち2種類以上を含むもの。
果肉(かにく) 果実と種との間にある部分。
花被(かひ) 萼片と花弁をまとめて言う時の総称。
緩効性肥料(かんこうせいひりょう) 長時間、穏やかに効きつづける肥料の事。
完熟堆肥(かんじゅくたいひ) 稲やわらなどを腐らせて作るのが堆肥で、それが十分に腐りきっているもののこと。
寒肥(かんぴ) 冬、庭木などの休眠期間中に根元に施す肥料。
帰化植物(きかしょくぶつ) 外来の植物で、その国の気候風土に適し、在来の植物と同じように原野に自生するようになったもの。
気根(きこん) 地上にある茎や幹から空気中にでる根。
(きょ) 花冠の一部が後方に向かって袋状に突き出したもの。内部に密腺がある。スミレ類など。
鋸歯(きょし) 歯の縁にある鋸の歯のような連続した切れ込み。ギザギザ。
切り戻し(きりもどし) 長すぎる枝や不要な枝を切り取り、小枝を出させる方法。
(くさ) 茎が木のようにならない植物、草本。生活の仕方によって、一年草、二年草(越年草)、多年草に分けられる。
合弁花(ごうべんか) 一つに合わさった花びらを持つ花。
互生(ごせい) 葉や枝が、軸から互い違いに出る事。
根出葉(こんしゅつよう) 根際から放射状にでる葉。根から出ているわけではない。根生葉、ロゼットとも言う。
さ行  
挿し木(さしき) 枝を切りとって発根させる繁殖方法。
雑草(ざっそう) 栽培している作物以外のいろいろな草。
雌雄異株(しゆういしゅ) 一株の花すべてが雄花か雌花だけの植物を言う。雄株には実がならない。
雌雄同種(しゆうどうしゅ) 雄花と雌花が同じ株につく植物。
宿根草(しゅっこんそう) 多年草と言うのと同じ。冬には茎も葉も枯れてしまうものや、わずかに地上部に残るもの。
重鋸歯(じゅうきょし) 鋸歯に、さらに細かい鋸歯があるもの。二重鋸歯。
掌状複葉(しょうじょうふくよう) 葉柄の先から、小葉が掌(たなごころ)を広げたように放射状に出る複葉。
小葉(しょうよう) 複葉を構成する1枚1枚の葉のこと。
常緑多年草(じょうりょくたねんそう) 地下部だけでなく、地上部も枯れることなく冬を越す草。
新梢(しんしょう) 今春からのちに出た枝。一年生枝と同じ。
全縁(ぜんえん) 葉の縁に鋸歯がなくなめらかなこと。
双子葉植物(そうしようしょくぶつ) 被子植物中、胚に子葉の2枚あるもの。
た行  
対生(たいせい) 葉や枝が、茎のひとつの節について向かい合って対になってつくこと。
托葉(たくよう) 葉柄が茎につく部分にある葉状の付属物。針状、鞘状に変化したり、普通2枚あるものが片方だけになったりしている。
多年草(たねんそう) 種子以外の植物体が二年以上生き続ける草本植物。生活型によって、宿根草と常緑多年草がある。
単子葉植物(たんしようしょくぶつ) 被子植物中、胚の子葉が一枚のもの。イネ科、ユリ科などがこれに属する。
短日植物(たんじつしょくぶつ) 1日のうちの光を受ける時間が短くなると花をつける性質の植物。
地下茎(ちかけい) 地下にあって養分をたくわえ、繁殖の役目をする茎。根茎、球茎、塊茎、鱗茎など。
中実(ちゅうじつ) 茎の中が中空になっておらず、組織がつまっている事。
追肥(ついひ、おいごえ) 元肥に対して使う言葉、植え付け後に施す肥料の事。
頭花(とうか) タンポポをはじめとするキク科の花のように、たくさんの小花が集まってあたかも1個の花のように見えるもの。頭状花とも言う。
徒長枝(とちょうし) 標準的な状態より、特に強く、長く伸びる枝。
とり木(とりき) 根を発生させたい部分の枝に傷をつけ、湿った水ゴケを巻きつけてビニールで覆い、発根後に切り取り、苗を作る方法。
な行  
二年草(にねんそう) 発芽してから結実、枯死するまで二年にわたる植物。暦年の一年未満に一世代を終える一年草に対して、暦の上では二年にわたって生きているために、二年草と言う。越年草と同じ意味。
根腐れ(ねぐされ) 水のやりすぎや水はけの悪い用土などが原因で根が腐ること。
根詰まり(ねづまり) 根鉢回りが根ばかりになる状態の事。
根伏せ(ねぶせ) ふやし方の一種、根を短く切って土中に埋め、発芽、発根させる、挿し木の一方法。
は行  
胚珠(はいしゅ) 種子植物の子房または心皮に生じ、発育して種子になる部分。中に胚のうをもつ。
葉焼け(はやけ) 葉に強い直射日光が当たると、部分的に葉が枯れる現象。
鉢底灌水(はちぞこかんすい) 鉢の底から吸水させる水やり法。
被子植物(ひししょくぶつ) 種子植物の中で、胚珠が子房内に包まれている植物の総称。
腐葉土(ふようど) 葉を集めて腐らせて作った土。
ま行  
間引き(まびき) 込み合っている株や茎、枝を抜いたり切り取って、間隔を広げる事。
実生(みしょう) 種をまくこと。その結果えられる苗が実生苗。
元肥(もとごえ) 植え付ける前にあらかじめ施しておく肥料の事。
や、ら、わ行  
葉柄(ようへい) 葉身(ようしん)、葉らしい平たい部分と枝(茎)とを連結している部分。
離弁花(りべんか) 花びらがすべて分離している花。
矮性(わいせい) 丈が低い性質の事。丈の低い品種の事を矮性品種と言う。

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